ホメオパシーが有名になった話 (2)

2010.10.06 23:15
 しかしホメオパシーのいわゆるレメディーに含まれているその「毒」の量というのは、目に見えるか見えないかのダニの大きさに対し1kmというぐらいの比率で希釈しています。現代医療でいうとすでに毒それ自体の物質の分子が消滅しているというぐらいの希釈です。現代化学では分子が化学的な反応を起こすその過程において様々な化学的な変化を伴い、それによって「薬」としての薬効があるという風に説明されています。つまり現代医学の立場からするとレメディーには分子が存在しないので薬効としての効果は化学的に存在しないということになります。効果があるのは、いわゆるプラセボ(最近はプラシーボとかプラセーボとかいうのか...)であって精神的な効果以外にはないというわけです。
 この話を聞く度に私は、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を思い出すのですが、つまり、地球がお盆の上にのっていようが丸くて青い天体であろうが我々の日常生活にはあんまり関係ないというわけです。便宜的に考えるべきであってそんなことは実はどうでもいいっていうことなんですね。特に私に関していうと分子があろうがなかろうがあまり関係ないというわけです。そういう意味ではホメオパシーは化学的ではなく非常に文学的です。
 我が家は殆どレメディーで生活をしています。特に信仰もないし啓蒙活動をしようとも思わないのですし、さすがに死にそうになったら病院にいって点滴でも薬でも浣腸でも麻酔でも何でも来い!という立場で生活をしています。しかし、咳がゴホンゴホンと出たような段階では、レメディーかあるいは元気のでる言葉ぐらいなものでいいんじゃないかというわけです。これが自然療法なのかどうかはさておき、そういう効果もあるぞということです。
 私自身の体験ですが、ホメオパシーのレメディーによって非常に数々の持病が治りました。まずは、毎年秋と冬の間くらいの季節になると腰の辺りに直径10cm程度の湿疹が出ました。強烈な痒みで眠りながら掻いてしまうために血だらけになるんですね。これは中学校2年ぐらいから毎年出るようになりましたが、硫黄のレメディーで治ってしまいました。時折皮膚科に訪れはしましたが、その皮膚病はカビの一種らしくかなり根が深いので治りにくいとの説明がありました。効くんだか効かないんだかわからない軟膏をもらいましたが、私にとってはワセリンを塗るのとあまり変わらないといった様子で数十年が過ぎたということになります。現代医療もそういう意味では治らないものは治らないわけです。
 しかしどうして硫黄のレメディーが効くのかは、先にも説明した通り化学的には何の効き目もないようです。何せ分子がないので、毒素もないわけです。しかしながらホメオパシーの理論といいますか手法というのは、ある意味ではかなりの効き目を有するものだと私は思っています。
 まず第一に、ホメオパシーを越えてニューエイジ世代では転写という言葉を使う場合があります。私は転移という言葉を使ってもいいと思っています。転写・転移は、ある情報を写し取るというような雰囲気で理解してよいと思います。ここから先は全く化学と関係のない話でむしろ錬金術的な話ですが、あるテーブルにコップ一杯の水を置きます。そのコップはある家庭のお茶の間にあるとして、そこの家族は一日中執拗な皮肉と陰険な手口の夫婦喧嘩。そして幼児虐待とその子の悲鳴。オヤジさんの遊んだ金の借金とその不安に怯える毎日で、現代的なニュースみたいにその子供が虐待されて死亡してしまった。そしてオヤジさんは蒸発して、母親は死体を隠して愛人とセックスに勤しむ。というようなことがあっとしますよ。時間にしてここまでがたったの一日とします。さて、あなたはこのコップの水が飲めますか?という話です。ただでさえ常温で置きっぱなしの水は飲まない習慣の日本人なのにこういう空気の中に一日置かれた水(例え封の切られていないミネラルウォーターだったとしても)これはちょっと飲むのはきつい。
 私が思うに、もしこの情報が知らせれていたら殆どの人がこの水を飲むのを躊躇するはずです。しかしもっと言えば、「たとえ、情報が知らされていなくても」何らかの体の不調を自覚するようなことになるんじゃないか?というのがホメオパシーの基本的な考え方だと思うわけです。これはネガティブな意味での転写・転移なのですが、ポジティブな場合も全く同じことだと思います。希釈したレメディーには何らかのの情報が残っていてもあんまりおかしい話だとは思わないわけです。
 逆に夏休みに田舎の祖父母の家に遊びに行って、外で遊んできて帰ってきたら冷たい井戸水を飲むと生き返るような気分になるでしょうし、それが多少井戸水特有の臭さがあってもこれまた水道水の味とは格別に違うわけです。ある意味では地下水という自然に浄化された水が我々に生命観を与えますが、もちろん都会のエアコンの中で半うつ病敵に生活しているものにとっては、井戸水で下痢をするかもしれません。完全に生命観を失っている人間なので井戸水で下痢をするのも当たり前のような気がします。彼が井戸の水を飲んで蘇るということはないと思います。
 あくまでもたとえ話の範囲ですが、ホメオパシーのレメディーに情報が残る。その情報が作用するという考え方はこういうようなことです。
 こんな矢先に昨日私は職場で風邪をひいてしまい発熱しました。頭が痛くて関節の節々が痛くなって、発熱し寒いのに汗が出るという始末でした。もちろん仕事の作業能率は極度に落ちてもう帰ろうと思っている時に、総務のおばちゃんが強烈な抗生剤と肩を並べるほど強力な「ロキソニン」を二錠くれたのです。「私、ホメオパシーを啓蒙するものなので、薬は飲みません。」というポリシーは全くないので昼食後に早速飲んでみたら2時間ほどで治りました。実際全く治っていないのですが、これは本当に強烈でした。その晩は友達と渋谷のガード下で焼酎を飲んで挙句の果てに終電を逃してしまって会社に戻って会社に泊まりましたが、風邪は治ってしまいました。人と会って楽しく喋っているとこれまた風邪は治るんですね。ホメオパシーでは風邪のひきはじめにトリガブトのレメディーを処方されます。なぜにトリカブトなのかよくわかりませんが、ガード下で飲んだ友人との会話はトリカブトほど強烈で刺激的な内容だったというのが効力を増させたのかもしれません。私に限っていえば風邪はそうやって治します。かなり適当にやるというわけです。しかし、ここでも一つポイントがあります。総務のおばちゃんは私のお気に入りのおばちゃんで私がかなり好意を抱いている人物だということです。ここでもいろんなものが転写・転移されるわけです。
 私の話ぐらいインチキ臭いことになってくるとホメオパシーはかなり信憑性のある薬効をもっているような気になってきますので、私の場合は強烈に作用して大抵の病気はレメディーで治ります。(ちなみにテルミーは熱い風呂に入ればいいと思っているのでやりません。)
 
 





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