たばこを吸いません

peace.jpg どうしてだかわかりませんが、先日よりタバコを吸うのを殆どやめました。実際は吸っているのですが、この「殆ど吸わない」というところがミソなのです。私の中では禁煙の名手と言えば村上春樹で彼のエッセイの中には禁煙にまつわる話題がたくさんあるんですが、実際に自分のまわりで禁煙を実行できた人間というのは殆どいなくて私の武術の先生ただ一人。先日ひょんなことで二人で飲んでいたら、なんというか彼の軽い感じのタバコの吸わない感じが何とも新鮮でとても納得したのでした。「あ、たばこもらっていいですか?」といいつつタバコを吸いながらたばこをやめる話をする感じが何とも言えない感じなのです。
 禁煙を実行したことは実は私自身なくて、たばこをやめる気も全くないんですが、昼間たばこを吸うと気分が悪くなってきたのです。一番顕著だったのが食事後のタバコが気持ち悪くなったということでしょうか。
 一般的な禁煙のイメージと実際に愛煙家の皆様が知っている禁煙の体験というところからは程遠いイメージなので、ちょっと詳細に説明しておきます。まず第一にタバコや酒、海外に住んでいる方だったらマリファナなど類は、たぶんこの世からなかなかなくならないと思いますので、いわゆる「禁煙、禁酒、禁ドラッグ」は殆ど無理ということがまずは前提になるんだと私は思います。酒のない人間社会は殆ど未開といっても過言ではないわけで。人間が文明人である限りこれらの麻薬類は必ずついてまわる。そういうわけで、まず第一にそこらあたりのことは諦めるというのが一番いいです。
 もう一つはタバコというのがどのような効果があるのかというと、これはかなりの麻薬効果があります。私は職業柄万年体のどこかが痛いのですが、タバコを吸わないでいるとこの症状がかなり顕著になるんです。体の酷使した部分はかなり痛めつけられるわけですからその症状がそのまま正直に自覚症状として現れるんですが、タバコを吸うとかなり半減されます。また逆に完全に健やかな場合でもその健やかさもまた半減されるのです。ノンドラック、ノンアルコールの場合麻痺するという効果が全くないので各身体の症状はかなりはっきりとしたものになります。逆にいうと、タバコや酒のようにある意味で麻薬的な効果が抜群にあるのは漢方薬の「葛根湯」ですね。これはかなり効きます。効果としてはマリファナに限りなく近い。つまり腰が痛いだの、風邪で喉が痛いだの、頭痛だの、筋肉痛だの、疲労感だの...というものは葛根湯でかなり緩和されます。ここで私が言いたいのは、禁煙を実行したいという人はこの手の漢方薬もすべて卒業しないと禁煙ということにはならないのではないかということです。そういう意味では周囲のドラッグ関係の事物に関する関わりについては諦めるというのがいいです。葛根湯を飲もうがタバコを吸おうが酒を飲もうがどうでもいいわけですよ。
 3つ目に、ドラッグや麻薬に関する中毒症状の面倒くささです。私もハイライトを一日1箱半から2箱というヘヴィースモーカーなんですが、どうしてだか「あ、たばこがないから買わなくては!」と常に準備している自分がいる。ライターがないと携帯電話や鍵のようにカバンの中を探す。これはかなり面倒な負担であって特に必要なことではないのに自分の日常の中で重要な一部にしちゃっているわけです。これ全然必要ないです。タバコ忘れても構わないし、ライター忘れても構わないし、タスポなくても構わないし、逆にタバコが目の前にたくさんあれば吸えばいいじゃないですか!ということです。
 この3点がタバコを吸わないという私なりのイメージです。たぶん一般的なイメージとは完全に違うと思うんですよ。

 そして実際にタバコを減らすというか、タバコを吸わないという実践的な方法ですが、まずはタバコを吸うことです。好きなだけ吸っていればいいわけで、1mgだとか体にいいだの悪いだのということを全く考えない。私の場合はマルボロを数年間吸っていましたが、そのような考え方においてはマルボロはちょっと弱すぎるタバコなのでハイライトにしました。この方がタバコとしてのうまさが最高だし強いのでタバコの効果を満喫できる。しばらくするとハイライトも弱くなってきてピースにしました。タール21mg、ニコチン1.9mgと日本のタバコではかなり最高潮です。これを普通においしくいただくわけですが、この先は両切りのショートピースかというところですが、私の場合はその前にやってきました。「もうタバコがつらい...。」たぶんこれは毎日フォアグラをたらふく食べてしまった感覚だと思います。もう腹一杯。
 現在一日ピース1本。だいたい夜の9時頃に一本吸って「ああ、まずい!」と思うのが最近の習慣になってきました。

 というわけで全然禁煙じゃないんですが、先週は3日ぐらい吸わなかったのです。この方法がいいのは周囲にタバコを吸っている人がいっぱいいても全然平気であるということと、タバコそれ自体が存在していても気にならないということです。
 すべての人に通用する禁煙方法とは思えませんが、私はこれが一番よかった。

 しかしタバコを吸わないでいると意識があまりにも明晰でかなり困ります。なんとなく意識を薄ぼんやりさせている方が世の中うまくいくようで、いろんな処理のスピードが速すぎるとあんまりよくない。そういう意味では鈍感にしてなくちゃいけない部分もあるのでこれでもって妙な体力なんかがさらについてしまうとこれまた生活の根本自体が変化してしまってたまったものではないです。というのも最近マラソンをしたくて仕方がなくなり、サンダルで一年中すごしている私にとっては高級スニーカーを購入するといういかがわしい動機が生じてしまって経済的にはタバコを吸っている方が全然安いですよ。






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  • Name :: 山上オサム ♂(37)
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